つわり

つわりとは妊娠初期～中期に出る妊娠期特有の生理現象です。妊婦さんの半数以上が経験すると言われています。妊娠第４～６週頃から始まり、１２～１６週頃に治まるのが一般的です。つわりのピークは個人差はありますが、妊娠７週～１１週位で以下の症状があります。

・吐きつわり：船酔いや二日酔い状態がずっと続く感覚で、吐いても胃のムカムカが治まらない辛いつわりです。つわりで一番多く現れる症状です。

・食べつわり：常に何かを食べていたいと感じるつわりです。空腹になると特に吐き気を感じたり、お腹いっぱいになるまで食べると吐き気を感じることもあります。吐きつわりとの併発もよくみられます。

・眠りつわり：一日中眠気がつきまとい、強い倦怠感や集中力の低下をもたらすつわりです。一見すると怠けてるようにも見えるため、周囲の人から「眠いだけで辛くないのでは？」と理解が得られないことも多いです。

・よだれつわり：口の中がたえず唾液でいっぱいになるつわりです。唾液の分泌が盛んになるだけでなく、自分の唾液が苦く感じたり、不快感があったりして飲み込めないこともあります。

・においつわり：嗅覚が敏感になり、特定のにおいを嗅ぐと気持ち悪くなるつわりです。においをきっけに吐いてしまうため、吐きつわりと併発することもあります。

その他、頭痛や胃の痛み、胸やけ、便秘や下痢、喉の不快感、嗜好の変化、イライラや憂鬱などの症状が出ることもあります。

※特につわりがひどい時は激しい吐き気や嘔吐を繰り返し、体重が５％以上減少する場合は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」の可能性があり入院が必要な場合があります。このような場合はすぐに産婦人科を受診してください。